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統計から見る名古屋市の母子家庭(概観編)
LivEQualityでは日々、経済的に困難な状況にある方や様々な事情により住まいを探すことに困難を抱えた方からの問い合わせをいただいております。
今回は、その日々の状況から一歩下がって、様々な軸で課題の全体像を各種統計情報から捉えられたらと思います。
数字にすることで、分類され、平均化され、結果、本当に困っている人が隠れてしまうということは理解した上で、敢えて数字を見ることで、課題の枠組みを感じるとともに、課題を身近に感じてもらえたら幸いです。
また、本記事では数字を身近に感じてもらうために執筆者の解釈を入れています。一つの数字からの解釈は様々です。また、数字からは読み取れないことはたくさんあります。是非読者のみなさんには、ご自身で数字を観察し、他の情報と組み合わせ、解釈を深めていただけますと幸いです。
名古屋市の統計情報によると、名古屋市の母子家庭世帯数は約24,000世帯。この数字を見ても多いのか少ないのかよく分かりませんね。割合で見てみましょう。

全世帯の、約2%、大体50世帯に1世帯が母子家庭となります。
さらに子どものいる世帯に絞ると約10%、10世帯に1世帯が母子家庭のようです。40人クラスだと4人くらい母子家庭の子がいても不思議ではないということです。イメージより多いでしょうか?少ないでしょうか?
あまりお父さんがいるかどうかは日常会話にも出てこないので、案外周りには分からないかもしれません。子どもが母子家庭であることを隠していたり、お母さんが子どもに離婚していることを話していなかったりと、事情は様々です。ただ、「実は身近で隠れた問題」といえるのかもしれません。
名古屋市内の区により、母子家庭の割合は大きく異なるようです。

母子家庭の比率が最も高いのは中区の18%。学校の6人に1人は母子家庭かもしれない、という値になります。対して最も低い緑区は7%と15人に1人ほど。2倍以上の差があります。
働く場所が近くにあることだったり、家賃が手ごろな物件がそろっていたり、母子家庭に対する行政サービスの対応がしっかりしていたり等、様々な理由が推測されます。
続いてお母さんの現在の年齢の比率です。母子家庭になった時の年齢ではありません。

続いては同居人の数。

母子家庭といっても、お母さんの親御さんや兄弟姉妹などと住まわれている方は全体の3割近くいらっしゃるようです。ご家庭の状況にもよりますが、家事の分担などを同居されている方などとされているのかもしれません。逆に、介護等をされながら同時に働き、そして子育てをされている方もいらっしゃるでしょう。
対して、同居人のいない母子家庭は全体の約7割。彼らはひとりで働き、そして子育てをしているといえそうです。
お子さんの人数は、50%が1人で、37%が2人。母子家庭に関わらず子育て世帯でもこの比率はあまり変わらないようです。2人以上育てながらワンオペで頑張られているお母さんが母子家庭の半分という数字には筆者は驚きを感じました。
育てている子どもは何歳くらいでしょう?
こちらも年齢同様状況により様々ですが、様々な子育てのフェーズで子育てと仕事の両立をひとりで頑張っていらっしゃる方がいることは確かです。

保育園に入れるかどうかの問題、学童における「小4の壁」、勉強の問題、思春期の問題など、ひとり親でない家庭であっても子育てと仕事の両立は悩みごとの連続です。それをワンオペで乗り越えなければいけない母子家庭は非常に大変な状況といえるかと思います。
今回は、母子家庭の全体像についてレポートしました。
何か気付きを得られる記事になっていれば幸いです。
次回は母子家庭になったとき、彼らはどのような状態で、どのようなことに困っていたのかを数字で追ってみたいと思います。