Back to top
記事一覧に戻る

母子が安心して、これからのことを話せる場所へー面談室をリニューアルしましたー
LivEQuality HUBが活動の拠点としている「ナゴヤビル」。 このたび、面談室と作業室の改修が完成しました。
今回の空間づくりに力を貸してくださったのは、イケア・ジャパン株式会社のみなさん。なかでも、実際に構想から対応してくださったのは、IKEA長久手のみなさんです。そして、寄付という形でこのプロジェクトを応援してくださったみなさんにも、力を貸していただきました。
まずは、完成した空間をご覧ください。


明るく、やわらかな雰囲気に生まれ変わった面談室。お母さんと居住支援コーディネーターとの面談や、母子向けのワークショップ、子どもたちが過ごす場所として使っていきます。
作業室も、スタッフの集中作業や打ち合わせ、来客やメディア取材など、その時々に合わせて使える空間になりました。


LivEQuality HUBは、住まいに困難を抱えるお母さんと子どもたちの、住まい探しからその後のくらしまでを伴走しています。
「家を出なければならないけれど、次の住まいが決まっていない」 「子どもとくらせる家を探したい」 「新しい場所で生活を始めたけれど、相談できる人がいない」
住まいが決まれば、それで終わりではありません。新しい地域でのくらし、仕事、子育て、学校、手続き、お金のこと——住まいを起点に、そこからまた新しい生活が始まっていきます。だからこそHUBは、住まいを探しているときだけでなく、その後も「そのまちの、頼れる応援者」のような存在でありたいと考えて活動してきました。
活動が広がるにつれて、ナゴヤビルを訪れる方も、ここで行われることも少しずつ増えていきました。面談室は、お母さんとの面談、スタッフ同士の打ち合わせ、電話対応、来客対応など、日常的にさまざまな用途で使われていた部屋です。
一方で、この部屋にはいくつもの課題もありました。荷物が増え、使えるスペースが狭くなっていること。天井や照明も暗く、入口の段差や低い窓の位置など、子どもを連れて利用するときの安全面。

作業室にも別の課題がありました。集中して仕事をしたり、来客時に別室として使ったりしていましたが、冬はとても寒く、机も使いにくい状態。LivEQuality HUBへの取材が増えるなかで、落ち着いてインタビューを受けられる場所がない、という悩みもありました。

住まいの相談対応や入居世帯への面談の機会が増えていくなかで、「相談を受ける場所そのものも、もっと安心できる場所にしたい」そんな思いが大きくなっていきました。
今回の改修で、私たちが最初に掲げたテーマがあります。
「LivEQuality HUBらしい、あたたかく安心して未来を描ける空間」
面談室は、お母さんと子どもの面談を中心に、子どもが遊んだり、スタッフと一緒に過ごしたりできる場所へ。作業室は、スタッフが集中して仕事をするだけでなく、打ち合わせや来客、メディアの取材にも柔軟に使える場所へ。
その構想が動き出すきっかけとなったのが、IKEA長久手のみなさんとの出会いでした。家具や収納、照明などをご提供いただくだけでなく、IKEA長久手のみなさんが実際にHUBへ足を運び、この場所の使われ方や、ここで過ごす人たちのことを聞きながら、空間全体を一緒に考えてくださることになりました。
ただ、IKEA長久手のみなさんに家具を入れていただければ、すぐに完成するわけではありませんでした。特に面談室は、もともとあったトイレや洗面スペースが部屋を分断し、限られた空間をさらに狭くしていました。
そこでまず、IKEA長久手のみなさんによる空間づくりの前に、事前工事を行うことにしました。
トイレと洗面所、その周囲の壁を撤去。暗い茶色だった天井を白く変更。窓には、子どもの転落を防ぐための格子を設置。さらに、これまでスタッフが持ち帰って洗濯していた事務所の布類を、室内で洗えるよう洗濯機を設置するため、防水パンも新たに設置しました。




この事前工事は、日頃からLivEQuality HUBを応援してくださっている個人・法人の方々にご支援をいただき、実施することができました。
事前工事と並行して、IKEA長久手のみなさんとの空間づくりも進んでいきました。印象的だったのは、「どんな家具を置きますか?」からではなく、「この場所では、誰が、どんなふうに過ごしますか?」というところから考えてくださったことでした。
面談室についてIKEA長久手のみなさんが掲げてくださったコンセプトは、
“A safe and comfortable space for communication and shared activities” (コミュニケーションや、一緒に過ごすための、安全で快適な空間)
キーワードに置かれたのは、Safety(安全)・Comfort(快適さ)・Well-being(心地よさ)・Privacy(プライバシー)・Calm(落ち着き)の5つ。私たちが「こうなったらいいな」と思っていたことが、少しずつ具体的な形になっていきました。
面談スペースに置かれたのは、角の少ない、丸みのあるやわらかなソファ。小さな子どもが一緒に過ごすことを考え、安全性だけでなく、家のリビングのようなあたたかさも大切にして選ばれています。足元のラグは、座り心地だけでなく、音をやわらげる役割も担っています。
面談は、ときにとても大切な話をする時間です。お母さんがスタッフと話している横で、子どもがずっと静かに座っていられるとは限りません。だからこそ、子どもにも子どもの居場所が必要です。面談室には、一つで複数の使い方ができ、子ども自身が使い方を選べる家具も取り入れられました。座ったり、机として使ったり——その日の気分や遊び方に合わせて過ごせる、小さな居場所ができました。
お母さんのための面談室をつくることと、一緒に来る子どもが安心して過ごせること。どちらもそろって初めて、「親子で安心して来られる場所」になるのだと思います。

面談室には、大きく生まれ変わった収納エリアも登場しました。壁面を活かした収納棚を新たに設けたことで、床にはほとんど物を置かずに、必要なものをすっきりと収められるようになりました。棚の位置を自由に変えられる設計のため、これから置くものが変わっても、そのときどきに合わせて使い方を調整できます。洗濯機の上の空間まで収納として活用するなど、限られた面積を無駄なく使う工夫が詰め込まれています。
以前は荷物が多く、床のスペースも限られていた面談室。今では、必要なものがきちんと収まり、片付けやすい部屋になりました。
家具を置くことそのものが目的なのではなく、「ここでどう過ごしてほしいのか」から、一つひとつが選ばれていること。完成した空間を見ていると、それがよく伝わってきます。

なお洗濯機は、日ごろから活動を応援いただいている株式会社Good Serviceさまからご寄贈いただきました。


一人で集中して仕事をするとき、オンラインで打ち合わせをするとき、複数人で話すとき、取材を受けるとき、そのときどきに合わせて使い方を変えられるよう、キャスター付きの机や、高さを調整できる椅子など、動かしやすい家具が選ばれました。


さらに壁には、美しいアートが並びます。左右のカラフルなアートは、今をときめくアートライフスタイルブランド・HERALBONY(へラルボニー)さんのアートハンカチ。私たちの活動や「住まいから始まる人生の再出発」に共感していただき、ご寄贈いただいたものです。これまで「空いているときに使う部屋」だった8階は、これから、HUBの活動を支え、外の方にも私たちの活動を伝える場所になっていきます。

LivEQuality HUBの活動や、この場所を利用する親子のことを丁寧に聞きながら、一緒に空間を考えてくださったIKEA長久手のみなさま。そして、「親子が安心して過ごせる場所をつくりたい」という私たちの思いに賛同し、ご寄付という形でプロジェクトを支えてくださったみなさま。
本当にありがとうございました。たくさんの方の思いと力が重なって、今回の面談室・作業室が完成しました。
私たちがこのプロジェクトの最初に思い描いた、「LivEQuality HUBらしい、あたたかく安心して未来を描ける空間」
これからたくさんの親子や、LivEQuality HUBに関わってくださるみなさんと過ごすなかで、この場所も少しずつ「LivEQuality HUBらしい場所」になっていくのだと思います。
新しくなったナゴヤビルで、みなさんをお迎えできることを楽しみにしています。
岡田 吉弘さま
沖 依子さま
高橋 直夫さま
福島 保さま
安渕 聖司さま
イケア・ジャパン株式会社さま
合同会社エンさま
株式会社GoodServiceさま
グロービス・ソーシャルアクションクラブさま
西川コミュニケーションズ株式会社さま
株式会社へラルボニーさま
株式会社プロサイトスタッフさま
株式会社山田商会さま
株式会社DETOURNERさま