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“ひとりで抱え込まない”ための場づくり つながる!ティータイム開催報告(2025年度)
LivEQuality HUBでは、離婚や別居、子育て、生活の立て直しなど、日々さまざまな困難を抱えるお母さんたちが「ひとりで抱え込まずに、安心して話せる場」として、アウトリーチイベント「ティータイム」を開催しています。
専門家ゲストと一緒に、お茶を飲みながらゆったり話す中で、悩みを整理したり、次の一歩のヒントを持ち帰ったりできる時間を目指しています。
2025年度は、次の2回を開催しました。
・9月5日(金)「離婚や別居の“はじめの一歩”を考える」森上 未紗先生(弁護士)
・11月26日(水)「生活再建と働き方を考える」柴田 朋子さん(キャリアコンサルタント)
ゲストは、弁護士法人エミリアの代表弁護士・森上先生と、JUNO(ユーノー)の代表/キャリアコンサルタント・柴田さん。LivEQuality HUBの事業開始初期から応援してくださり、居住者さんへの伴走支援でも連携いただいているお二人です。
本記事では、それぞれの回の概要に加え、参加前に寄せられた悩みや参加後の変化についてご報告します。
LivEQuality HUBでは、入居されたお母さんたちから日々さまざまなご相談を受けています。その中で多いのが、「ずっとひとりで悩んでいた」「相談したいけれど、どこに・どう話せばいいか分からなかった」という声です。
ティータイムは悩みが深刻になりすぎる前に、専門家の話や他の参加者の声に触れながら少しずつ自分の状況を整理し、相談につなげていける入口のような場になればと思い、企画しました。
また、安心して話せる場にするため、当日は以下の「お約束」を共有しています。
・ここで聞いた他の人のことは外で話さない
・お互いの話を尊重しながら聞く
・否定はしない
・話したくないことは話さなくてよい
参加された方が、少しでも気持ちが軽くなり「この悩みを解決していけるかもしれない」というヒントや兆しを持ち帰っていただくこと。
そして、来たときにはどんより落ち込んで沈んだ表情だった方が、少しでも気持ちがスッキリして帰れることを大切にしています。

この回では、離婚・別居を考える際に多くの方が感じる
「何から始めればいいのか分からない」
「どこに相談すればいいのか分からない」
といった不安に対して、弁護士の視点から整理の仕方や見通しを共有しました。
参加前に寄せられていた悩み
申込時点で寄せられていた悩みは、切迫度の高いものが多く見られました。
たとえば、モラハラや経済DVなどにより家庭内がすでに限界に近い状況であること、生活費を十分に受け取れず経済的に身動きが取りづらいこと、別居や離婚を考えているが進め方が分からず整理がつかないことなどです。
また、専業主婦で収入・貯金が少なく、離婚後の生活が不安という声や、怒鳴り・暴力の経験、子どもの安全や生活への不安を抱えている声もありました。
参加後に見られた変化(参加後アンケートより)
特に多かったのは、「親身に話を聞いてもらえたこと」や「今何をしたらよいかが分かった」といった声です。
参加者の方が、複雑な状況の中でも考え方の軸を持ち直し、「一歩前に進むための見通し」や「必要な法的知識」を得られたことがうかがえました。
また、他の参加者の話を聞くことで「自分だけではない」と感じられ、励まされたという声もあり、孤立感がやわらぐ効果も見られました。
参加者の声(抜粋)
・「今、何をしたら良いか教えてくださり、心強かった」
・「離婚に向けて歩き出すために必要な法的知識がわかった」
・「頑張っているシングルマザーが沢山みえるんだと思い、とても励まされました」

11月の回では、離婚や別居を見据えた生活再建の中で、「これからの働き方」「収入の確保」「将来の見通し」といったテーマを扱いました。キャリアコンサルタントをゲストに迎え、参加者それぞれの状況や悩みに応じて考えを整理する機会として実施しました。
参加前に寄せられていた悩み
産後にモラハラ・DVに当てはまるのではと気づき、別居や離婚の意思を固めているという声がありました。
またお子さんを抱える中で少なくとも別居をしたい、生活を立て直したいという切実な声も見られました。
離婚の予定が見えている中で、在宅ワークを含めた働き方や今後の生活設計に不安があるという声、年齢や資格の面で「すぐに仕事につながる道筋が見えない」中で、パート等でつないでいるという声もありました。
9月が「危機対応(安全確保・法的整理)」の色合いが強かったのに対し、11月は「再建(働く・自立・生活設計)」など、それぞれの関心が参加前の段階からうかがえました。
参加後に見られた変化(参加後アンケートより)
学びとして印象的だったのは、「自分が何に悩んでいるのか」の捉え方が変わった、という気づきです。たとえば「就職できるかどうか」ではなく、「就職以外の方法も含めて、どう収入を得るか」という視点に気づけたという声があり、選択肢が広がるきっかけになっていることが分かります。
また「専門家と直接話せた」「他の参加者と情報交換ができた」といった点も良かった点として挙がっており、情報とつながりの両面で支えになる場になっていることがうかがえました。
・「就職できるかに悩んでいたのではなく、就職以外の方法でどう稼ぐかで悩んでいた、ということに気がつけた」
印象的な場面

<参加者からの質問に答える柴田さん>
11月26日(水)の回では、会場から「収入と制度のバランスをどう考えたらいいか」「実質ひとり親として使える制度は何か」といった切実な相談もあがりました(制度面は居住支援コーディネーターが補足しながら進行)。
柴田さんからは、求人市場の現実(たとえば事務職は希望者が多く倍率が高い一方、介護など人手不足の領域もあること)を踏まえながら、「やったことがないから無理」「こうあるべき」といった思い込みをいったん外し、長いキャリアを“今日明日をしのぐ時期”と“自分がどう働きたいかを育てていく時期”に分けて考える視点が共有されました。「50歳でも、これから20年働ける」という言葉に、場が少し明るくなる場面もありました。
また、体力に自信がなく「正社員は無理」と感じている参加者に対しては、「そう判断した根拠は何か」「不安の正体は体力か、心理的な不安か」と丁寧に言葉にして整理し、必要なら医師に具体的に確認して“安心してできる範囲”を明確にすることを提案されました。参加者が自分を追い詰めてしまう考えをゆるめ、「できることから現実的に組み立て直す」きっかけが生まれる、印象的なやりとりでした。
2回のアンケートを通して共通していたのは、「専門家と直接話せた」「新しい知識や情報を得られた」といった声が複数見られたことです。
悩みのただ中にいると、情報を集めること自体が負担になったり、相談先が分からず立ち止まってしまうことがあります。ティータイムでは、専門家の話を聞きながら、参加者同士の声も含めて“自分の状況を整理し、次の一歩を考える”ことができる時間になっていることが確認できました。
また、改善点としては「オンライン参加ができるとありがたい」「会場環境」などの声もあり、今後の場づくりに活かしていきたい点も見えてきました。
2025年度のティータイムでは、
「一歩踏み出すための整理」と「生活再建の見通し」
という2つのテーマに取り組みました。
参加者の声からは 知識だけでなく、気持ちの変化や孤立感の軽減といった変化も見られました。
LivEQuality HUBはこれからも必要な情報やつながりにアクセスできる場をつくり、
それぞれが自分のペースで次の一歩を考えられるよう取り組んでいきます。
ご参加いただいた皆さま、そして日頃より活動を支えてくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。
今回ご紹介した「ティータイム」は、
悩みをひとりで抱え込まず、安心して話せる場として実施しました。
「どこに相談すればいいか分からなかった」
「ひとりで悩んでいた」
といった声も多く寄せられており、
こうした場の必要性をあらためて感じる機会となりました。
LivEQuality HUBでは、住まい確保に困難を抱えるシングルマザーと子どもたちに対して、「安心して暮らせる住まい」と「地域のつながり」を届けています。
こうした活動は、皆さまからのご寄付やご支援によって支えられています。
よろしければ、ぜひ応援していただけると嬉しいです。
▼ご支援はこちら
https://livequality.co.jp/hub/donate
また、私たちの活動についてご紹介する活動説明会も
定期的に開催しています。
今回のような取り組みの背景にあるシングルマザーを取り巻く社会課題や、入居された方々の変化や声もお話ししていますので、
ご関心のある方はぜひご参加ください。
▼活動説明会の詳細・お申し込みはこちら
https://forms.gle/3YPmXm1YnP5c8bN6A
・名古屋市子ども 子育て支援センター 758キッズステーション
・社会福祉法人中央共同募金会「赤い羽根福祉基金 2025年度事業助成」
・社会福祉法人名古屋市社会福祉協議会「地域の支え手応援事業」
今回の「つながる!ティータイム」では、名古屋市子ども、子育て支援センター 758キッズステーションのすくすくサポーター派遣を利用し、サポーターさんに託児のサポートをしていただきました。
お子さんを安心して預けられる環境があったことで、お母さんたちは落ち着いて会に参加し、自分の気持ちやこれからの暮らしについてゆっくり話し、考える時間を持つことができました。
また、この取り組みは、社会福祉法人中央共同募金会「赤い羽根福祉基金 2025年度事業助成」および、社会福祉法人名古屋市社会福祉協議会「地域の支え手応援事業」から助成いただき、実施することができました。
ひとりで抱え込みやすい悩みに向き合うお母さんたちに、安心して話し、気持ちを整理し、次の一歩を考える時間を届けられたことに、心より感謝申し上げます。