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「熱い思いを持った人の事業作りに携わりたい」 ─ 事務局長青木インタビュー
私たちLivEQuality HUB(リブクオリティ ハブ)には、支援現場の最前線でお母さんとお子さんの見守り支援を行うスタッフ以外にも、支援現場を支えるスタッフが複数名います。
今回支援現場を支えるスタッフを紹介すべく、実地研修でLivEQuality HUBに約1週間関わってくださった名古屋市職員の長江さんから、管理職という立場をLivEQuality HUBで担っている事務局長の青木にインタビューをいただきました。

<オンラインでのインタビューに今回初挑戦いただいた名古屋市職員・長江さん>
長江さん:本日はよろしくお願いします。まずは青木さんご自身のことをご紹介いただけますでしょうか。
青木:はい。LivEQuality HUBの事務局長をやっている青木です。以前は法人向けの営業やAIスタートアップで企業開発職をしていました。LivEQualityという事業に関わり始めたのは、代表の岡本から4年前に誘われたのがきっかけです。

<右が事務局長・青木、真ん中が代表理事・岡本>
長江さん:岡本代表からはどのようなお誘いがあったのでしょうか。
青木:その点はかなり偶然です。最初の出会いは、私が大学生のときです。東京にある社会起業家さんを支援するNPOに2年間、フルタイムインターン生として学生時代関わっていました。100人近い社会起業家さんと何らかの形でお会いする機会がありましたが、そのうちの1人が実は岡本で。その後、前職でコロナ禍真っただ中で私自身どうするかを考えていたとき、岡本をご紹介いただいてお会いしたのがきっかけです。
岡本からは、千年建設で”住まい”を起点に、NPOと連携しながら困られている方に住まいを提供するという新しい事業をしていきたいといった話を聞き、純粋に面白そうだと思ってこの事業に加わることにしました。
長江さん:LivEQuality事業に加わったときの思いや決意についてお聞かせください。
青木:私の原点は、熱い思いを持った人の事業作りに関わりたいというところです。いわゆる社会起業家と呼ばれる方々は、様々な社会課題に本当にまっすぐに取り組んでいます。そういった人が実現しようとすることに関わり、何か役に立てるといいなというのが、私の思いの根幹です。岡本の話を聞いたときも、住まいに関する課題や住居とNPOの連携など、岡本が今まで歩んできたキャリアや建設業界に飛び込んだタイミング、色々なものが組み合わさった、岡本だからこそできる事業なのではないかと感じました。そこで私も何か手伝うことができたらいいなと思い、参画しました。
長江さん:LivEQuality HUBの中で、具体的にどういった活動をされているのでしょうか。
青木:人材採用、育成から資金面まで業務は多岐にわたります。当事者の方からお金をいただくことが難しい分、寄付や助成金に向けて働きかけていかなければなりません。一方で、日々現場で起きる色々な情報を受け取り、対応を決めていかなくてはなりません。とはいえ、最前線で対応しているのは他のスタッフです。私の役割は、スタッフ一人ひとりが動きやすいように、意思決定や対応をサポートすることだと思っています。
長江さん:青木さんは普段はリモートということですが、スタッフの皆さんとのコミュニケーションを取る上で気にかけていることはありますか。
青木:正直とても難しいです。私たちの組織の一番の難しさは、リモートとリアルのハイブリッドであることだと思っています。特にお母さんたちのサポートというのは本当に現場で起こっていることで、それに目の前で向き合っているのは、居住支援コーディネーターです。
例えば現場で何かつらいことがあった時に、チャット上の文面から察しはつくけれどいいタイミングでいい言葉掛けというのはなかなか難しいところです。それが色々な報連相の齟齬になっている状況は常にあると感じています。

<様々な場所で暮らすスタッフが集合する定例会の会場はオンライン。今回長江さんにもご参加いただきました>
青木:まだまだ改善すべき部分が多くありますが、私自身がスタッフと1対1で月に1回面談したり、組織としては、支援記録や面談記録、会議の議事録などを共有したりしています。手間がかかっていますが、テキストであるからこそ、知見を蓄積することができています。
一方で、こうした体制は可能性でもあると思っています。今後ますます東京一極集中が進む中で、地域にある課題を解決するスキルを持つ人を現地で採用するというのは、難しくなるだろうと思っています。その中で、色々な地域に住む人が多く関わることで、知識や知見を名古屋の地域に持っていきながら事業を作っていく体制は可能性も帯びていると思います。
長江さん:普段の業務で私自身もテキスト化の必要性を感じています。形として残らなかったら他の人に伝えることができないですし、今後一層デジタル化が進行する中で素材として活用する点でも重要性を感じました。
長江さん:難しい部分についてお話いただきましたが、そういった中で、やりがいと感じる部分はどのようなところでしょうか。
青木:お母さんたちが徐々にいい方向に進み始めたという話を聞くことができたときには、やっていてよかったなと思います。私たちが関わっているお母さんたちは本当に深刻な状況です。そういったご家庭が徐々に自分らしい生活を歩んでいけるのは本当に時間がかかります。現場のスタッフの頑張りがあってこそですが、一歩一歩を支えることができたときにはやりがいを感じます。
長江さん:事業を立ち上げて3年になり、これからはLivEQuality物件から卒業されるお母さんも増えてくると思います。
青木:そうですね。入居時と比べると、非常に大きな変化のある方々がたくさんいらっしゃいます。
一方で、私たちが支援するご家庭は、お子さんの成長や、お母さんのスキルアップのタイミングで、色々な生活リズムを整えることが必要ですが、そこをサポートしてくれる人が周りにいないという課題があります。単に支えるだけではなく、長期的な視野に立ち、ご本人自身の力、色々な人に頼ることができる力を徐々に身につけてもらえたらということも考えています。お母さん同士がお互いに支え合い、助け合うコミュニティが生まれるといいなと思いますし、地域の人たちとの関わり含め、今も様々なイベント等で生まれ始めているのを感じます。

<23年11月に実施した「こどもえんにち」。お母さん同士・お子さん同士の重要なコミュニティの場になっています。青木も一スタッフとして参加しました>
長江さん:これからこの活動と支援の輪が広がっていくために、多くの方に目を向けていただきたいですね。
青木:私たちとしては、色々な人たちに関わってもらいたいと思っています。その背景としては、”繋がり”というのが私たちのテーマなんです。ちょっとした手伝いや声掛け、多岐にわたるサービスを受けているように、関わり方はたくさんあって、私たちもそういった関わりの受け皿を広げていくために、いろんな改善活動をしています。
そして、今後、全国にモデル展開を考えていますが、その中では沢山の資源が必要になってきます。大きなお金もその地域で関わってくださる人も必要です。私たちだけではできない事業です。関わり方は、個人の方はじめ、一緒に連携して事業を作る法人の方など様々です。 ぜひLivEQuality事業に関心を持っていただき、想いを共有しながら、それぞれができる範囲で関わっていただけたらうれしく思います。

<24年3月に青木を中心に企画したLivEQuality感謝祭。多くの支援者さんが集いました>
長江さん:市役所で働いている者として「社会が上手く回っていくように」という想いは共通したものがあると感じました。チームマネジメントを含め様々な"人と人の関わり"を学ばせていただきました。ありがとうございました。