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災害時の対応方法②在宅避難と備え
災害は、いつ、どこで起こるか分かりません。
いざというとき、「子どもを守りながら、どう動けばいい?」「避難所ではどう過ごす?」「家に戻ったら何から始めればいい?」と、たくさんの不安が出てくると思います。
特に、お子さんと暮らすお母さんにとっては、自分の安全だけでなく、お子さんを守りながら判断し、行動することが必要になります。
だからこそ、何も起きていない今のうちに、「もしも」のときのことを少しだけ考えておきませんか?
全3回に分けた今回のコラムでは、名古屋市にお住まいのシングルマザーの方に向けて、日頃の備えから、災害が起きた直後の行動、避難所での生活と防犯、自宅に戻るときの注意点、災害後の生活まで、親子で知っておきたいことを順番にご紹介します。
災害時の対応方法①はコチラ
災害時の対応方法③はコチラ
続いて、自宅での避難ってどういう風にしたらいいの?というところを深掘りしていきます。まずは、在宅避難にすると決めたら、すぐに行うとよい行動を紹介します。
自宅の周辺を観察し、建物の倒壊や土砂崩れの可能性がないか確認
水が止まったときに備え、容器や浴槽に水をためる
汲み置きした水道水は、空気が触れないような容器に入れ、直射日光が当たらない風通しの良い場所で保管した状態で、3日間ほど飲料として保存できます。1人当たり1日3リットルが、生きていくために必要な水の量の目安とされています。
下水設備に影響がありそうな場合は、逆流を防ぐため安全確認ができるまでトイレは流さない
電気が止まったときに備え、スマホの充電をしておく
※モバイルバッテリーも忘れずに!
冷蔵庫の開け閉めを最小限にする
使っていない家電のプラグを抜く(通電火災の防止)
非常食や日用品を用意していても、いざというときに使い方が分からない…という声は意外と多いもの。実は備蓄にはおすすめの使う順番があります。
① まずは冷蔵庫・常備食から
停電の可能性もあるため、傷みやすいものから優先的に消費します。
生鮮食品
作り置きのおかず
パンやお惣菜
冷凍庫の食材
冷凍庫はできるだけ開けず、庫内の冷たさを保ちながら、解凍が始まったものから状態を確認して使います。
② 次に「日常備蓄(ローリングストック)」
普段から食べ慣れている食品を少し多めに買っておく方法です。
レトルト食品
缶詰(ツナ・コーン・サバなど)
インスタント食品(フリーズドライだと便利)
栄養補助食品
ベビーフード
液体ミルク など
③ 最後に「非常用保存食」
ライフラインが止まった時にも食べやすい、長期保存が可能な食品です。
アルファ米
長期保存パン
保存水
「食材は備えてあるけれど、どうやって食べたらいいか分からない…」とならないよう、普段の食事に災害時にも作れるレシピを取り入れて、親子で食べ慣れておくのもおすすめです。
実際に作ってみることで、必要な道具や水の量、調理方法なども確認できます。また、お子さんが「これなら食べられる」というものを知っておくことも、大切な備えのひとつです。
以下では、災害時に役立つ「防災レシピ」をご紹介します。
普段の食卓でも気軽に試せるものから、ぜひ親子で作ってみてください。
株式会社明治 (液体ミルクの活用レシピ)
味の素パーク (ライフラインが止まった際に使えるレシピ)
東京ガス (備蓄消費レシピや湯煎レシピも)
重いものは下に、軽いものは上に収納するようにすると、収納家具の転倒リスクが軽減されます。さらに、転倒防止グッズなどを取り付けると安心が増します。
落下や転倒が心配だけれど固定が出来ないもの(電気ケトルなど)は、滑り止めシートを敷くと、地震の際に役立ちます。
窓や玄関など、非常時に避難ルートとなるところに物を置きすぎないのも大切です。
市町村が出している防災マップ/避難マップをチェックしておきましょう。
プリントアウトして防災バッグに入れておくと便利です。
名古屋市HPで、区ごとのハザードマップを公開しています。
https://www.city.nagoya.jp/bousaiportal/hazardmap/1036429/index.html
いざというときにすぐ持って避難できるような、必要なものをある程度揃えたバッグを用意しておきましょう。
リュックなどの両手が開くタイプだと、お子さんとの避難中もあまり邪魔になりません。インターネットショップには必要最低限のものが入った防災バッグも売っています。
参考までに、シングルマザーのご家庭に向けた、防災バッグに入っているとよい物リストを公開いたします。
最後に、すぐに始められることを4つご紹介します。
水や日持ちする食品を少し多めにストック
懐中電灯やモバイルバッテリーの確認
ハザードマップ確認
避難所マップを印刷する、またはスクリーンショットで保存しておく
どれも難しいことではありませんが、いざという時に大きな差になります。
災害への備えというと、「いろいろ準備しなければ」と難しく感じてしまうかもしれません。
でも、水や食料を少し多めに買っておく、防災バッグの中身を確認する、ハザードマップを一度見てみるなど、普段の暮らしの中でできる小さなことも、大切な防災のひとつです。
すべてを一度に準備する必要はありません。まずは「これならできそう」と思ったことから、一つずつ始めてみてください。
そして、災害が起きたとき、自宅で安全に過ごせるとは限りません。
次回の「災害時の対応方法③」では、避難所で親子が安全に過ごすために知っておきたいことや、防犯対策、災害後の生活についてご紹介します。
いざというときに、自分と大切なお子さんを守るために。
ぜひ続けてご覧ください。
本コラムの作成にあたり、エンジェルランプ代表・防災士の椿 佳代さんにご協力いただきました。
椿さんは、災害ボランティアコーディネーターとして長年にわたり各地の被災地で支援活動に携わるほか、防災・減災を考える「エンジェルランプ」や「多文化防災ネットワーク愛知・名古屋」を立ち上げ、子どもや障がいのある方、外国人など、さまざまな方の視点を取り入れた防災にも取り組んでいます。
2024年の能登半島地震でも被災地に入り、避難所の環境整備などの支援活動を行われました。
今回のコラムでは、これまでの被災地支援の経験をもとに、災害時の具体的な行動や家庭でできる備え、避難生活で気をつけたいことなどについて、さまざまなご助言をいただきました。
ご協力いただきましたこと、心より感謝申し上げます。
※本コラムは、椿さんからいただいたご助言に加え、国や名古屋市などが公開している情報を参考に、認定NPO法人LivEQuality HUBが作成しています。
名古屋市水道局
「よくある質問(飲料水の保存について)」
「大きな自信が来る前に、命を守る水を用意しよう」2023年10月05日更新
花王株式会社 そなえーる
「備えの考え方」
「備えリスト わが家流にカスタマイズ」
総務省消防庁
「地震による家具の転倒を防ぐには」