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多様な仲間たちと楽しみながら社会的事業を創る~岡本がLivEQualityにかける想い~
2021年4月に始動した、千年建設の生活困窮者向け住宅支援「LivEQuality」。LivEQualityとはなんなのか?そもそも愛知県の小さな建設会社がどうしてこのような事業を始めたのか。そして、何がワクワクさせるのか。
今回は5月19日にナゴヤビルにて開催されたLivEQualityキックオフイベントで代表 岡本より話させていただいた内容をお送りします。
まずは、なぜこの事業を始めたのかという質問に対して大切な部分かと思いますので、ちょっと恥ずかしいんですけど私についてお話をさせていただきたいと思います。
私の原点ということで3つの話をさせていただきます。
まず最初は、地元である名古屋です。
生まれは大阪なのですが、小学校から高校まで名古屋で育ち、社会人も名古屋でスタートしました。
そして今、また名古屋に帰ってきて3年がたちます。
やっぱり地元っていいものだなあと改めて思っています。今また高校の同級生と仕事を始めたりとか、いろいろ繋がれて本当にありがたいご縁に恵まれています。

同級生とのつながりで、様々な遊びから新しい仕事につながっている
そして2つ目ですが、大学生の時に1年休学して、バックパッカーになり世界を旅しました。
その旅を通して、本当に世の中は多様で色々な価値観があるなと感じまして。それと同時に大きな格差もあることも痛感しました。
その格差社会の中で尊厳が持てなくなっている方など色々な方にお会いし、豊かな国で暮らしているとまったく出会うことのない刺激や衝撃を受けました。

そのような中で、最後に訪れたバングラデシュという国で、マイクロクレジットと呼ばれる仕組みに出会いました。
2006年にノーベル平和賞受賞ノーベル平和賞の受賞したムハマド・ユヌスさんが作った仕組みです。
2万円~3万円ぐらいの小口のお金をシングルマザーを中心とした女性にお貸しし、それを原資に彼らが自ら事業を創り、返済していくというモデルです。
それまでその金融システムから排除されていた人たちに金融サービスを提供し、そして社会のインパクトを与えていくという取り組みを、国連とか大きな国際機関ではなく、ひとつの民間組織が行っていて、さらにそれが注目され世界に広がってるということに非常に感銘を受けました。
そのような取り組みを知ったことで、私の人生が一つ大きく動いたという風に思っています。

University of Salford Press Office - Professor Muhammad Yunus: Building Social Business Summit, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38983058による
3つ目は帰国後です。
旅の途中で、ある方との出会いを通して、人生で初めて一生懸命勉強してみたいなと思ってですね。
徹底的にビジネス特にお金の流れをですね学ぼうと思って公認会計士を目指しました。
正直、本当に苦労しまして。旅の中で感性を豊かになっていたものの、ちょっと頭の方がトロトロになっていまして、本当に頭に入ってきませんでした(笑)。
なんとか3年間勉強しまして、無事合格をしました。
合格後は企業再生の仕事に就き、様々な大企業の再生に携わり、それなりに評価してもらっていました。
その後、3つの転機がありました。
1つは東日本大震災です。
ビジネスの世界に入り企業再生の仕事をして数年たった29歳の頃。「ちょっと待てよ。何のために働くんだろう」とふと思いまして。
自分はと大企業のために働いている自分もいましたし、その中で評価されている自分に満足もしていたんですけど、あのバックパッカー時代を通して見た風景を思い出したときに、「なんか違うんじゃないか」という風に思うようになりました。
そして、震災の11日前に、ソーシャルの世界に入ろうと思い、退職をしました。
ソーシャルの世界で頑張っていこうと思っていた矢先にですね震災が起こりました。
3月11日の夜、なんとか自宅に戻りあの津波の映像を見ていると腹が決まってですね。
「やりたいことをやろう。」「ソーシャルな世界で自分も頑張っていこう」決意し、NPO の世界で様々な仲間と出会い、ご一緒しながら30代をNPOの世界で駆け抜けました。

2つ目の転機は父の急逝です。
3年前に、名古屋で建設会社を経営していた父が亡くなりました。
突然の出来事だったのお葬式も本当にバタバタ執り行われたのですが、終わった時に会社の方に「会社を継いでくれませんか」と言われまして。
私は全く会社に関わっていなかったもんですから、非常に悩んだのですが、今の父にとって家族同然の会社の方が目の前で悩んでいるのを見て、なんかここで何もしないのは、ないなという風に思い、引き受けることにしました。

建設について全く分からず、大変だったのですが、やはり出会ったときに思ったように、社員の皆さんの人柄が素晴らしくて。
仕事も、とにかくお客さんの建物に関するお困り事を大きなものから小さなものまで、誠実に修繕していくということに誇りを持って、頑張ってくれている様子を毎日感じることができています。
「とにかく現場は私たちが支えますんで」と言ってくれたところを信じ、3年間頑張ることができました。
社員インタビュー満載の千年建設の紹介ムービー
最後の転機は昨年のコロナ禍。
コロナがちょうど一年前に起こり、様々なニュースを見聞きし、自分に何ができるんだろうという気持ちになりました。
「こんな状況だからこそ自分としてできることはなんだろう」と。
失業者が増えてますまいを失っている人が増えているという状況を見て、建設会社として自分たちは建物を作り、そして修繕することができる。頼れる仲間がいる。
そんな自分たちだからこそできることがあるんじゃないかと思いついて、仲間を集めて一緒に検討したのがこのLivEQualityという生活困窮者向け居住支援事業です。
このLivEQualityの名前には3つの言葉/想いを込めています。
人が生きる上で基礎となる「暮らし(Live)」。
人生の「豊かさ(Quality)」。
それを「公平に(Equality)」多くの人に届けたい。
「ひとりひとりに豊かな暮らしを」というコンセプトでLivEQualityと名づけました。

特に日本において、生活コストの中に占める住宅費の割合は非常に大きい。この部屋とか建物修繕して安心安全な場を提供できたら、そこから新しい挑戦をつなげていけるんじゃないかと。
やはり人は誰でも本当に色んな無限の可能性を持っていると思っています。
そうした中で、弊社だけではできないことを支援団体や、心ある不動産会社と一緒に提供していくことによって、地域の皆様とできることを持ち寄りながら事業を作っていくということをやろうと思って、この事業を立ち上げました。
この構想を初めて、まだ半年くらいしか経っていないのですが、色んな形の応援をいただき、名古屋市内に31部屋の居住の場所を確保することができ、うち6部屋は生活保護を受けている方に住んでいただいたりと、支援団体と連携しながら着実に歩みを進めることが出来ています。
今後この事業を進めるにあたってのポイントは一言で言うと仲間だなと思っています。
地域の人や組織との連携を強化したり、広く物件を募って行ったりして規模を拡大していくということは、自分たちだけでやると考えていないですし、そういう時代でもないと考えています。
この、1社だけでやるのではなく、様々なプレイヤーが共同して社会課題解決に取り組むことをコレクティブインパクトと言ったりしますが、これをこの名古屋のモデルを創っていきたいと思っています。

その取り組みの一環として、この半年間、名古屋市の有志の皆様と一緒に勉強会もさせて頂いてるのですが、本当に心ある素敵な皆様が多いと感じています。
そういった方々と一緒に、そして、素晴らしいパートナーであるリンクリンクさんとマメカバ不動産さんと一緒に事業を創らせてもらっていて本当にありがたいなという風に思っています。
また、その事業を名古屋市内の人だけでなく、東京の会計士の人や大阪の弁護士の人も関わってもらっています。

様々な専門性・バックグラウンドを持つ仲間たち
バックグラウンドや関わり方は多様ですが、とにかく皆に共通しているのは「いい人」ってところです。
本当に良い仲間たちで、もう最高の仲間だと思ってます。
何をするかは当然大事なんですけども、誰とするかというのも非常に大事だなと思っていあまして、今後もそういう皆さんと一緒に、手を取り合いながらやっていきたいという風に思います。
最後に、私の好きな言葉があります。
今、この言葉を大事にしながら、多少時間はかかっても地域の皆さんと一緒に遠くへ行きたいと思っています。
そして、多くの社会課題を一緒に解決していきたいなという風に思っております。
いかがでしたでしょうか?動画でご覧になりたい方はこちらより、ご覧ください。
次回は、リンクリンクさん、マメカバ不動産さんの紹介をお送りします。